血管ってなんだろう?
Q:血管を出発した血液が再び心臓に戻るまで、どれくらいの時間がかかると思いますか?
A:わずか20秒程度と言われています!
では、休まずに働き続ける心臓・血管、血液は、どんなしくみや成分でできているのでしょうか?
血管には4種類あります
血管の種類は大きく分けて動脈、静脈、細小動脈、毛細血管の4つです。 これらの血管をつなぐと全長約9万㎞で、なんと地球のおよそ2周半という長さになります。
心臓から血液を運ぶ、往きの道路が動脈。帰り道が静脈です。動脈は酸素や栄養分を運び、静脈は体内のあちこちから回収した二酸化炭素や不要物を、それぞれの処理器官に届けます。
毛細血管は、体の末端まで張り巡らされている路地のようなもので、細胞や組織のすみずみに酸素や栄養分を届けます。
髪の毛の20分の1程度の細さなので、肉眼では見えません。
毛細血管には血管の太さを調節する筋肉がないので、自身で収縮することはできません。
毛細血管のひとつ手前のところにあるのが細小動脈。ここには筋肉があるため、ストレスなどで筋肉が収縮すると、太さが半分以下にまで縮んでしまい、血液の流れが悪くなります。
心臓から血液を運ぶ、往きの道路が動脈。帰り道が静脈です。動脈は酸素や栄養分を運び、静脈は体内のあちこちから回収した二酸化炭素や不要物を、それぞれの処理器官に届けます。
毛細血管は、体の末端まで張り巡らされている路地のようなもので、細胞や組織のすみずみに酸素や栄養分を届けます。
髪の毛の20分の1程度の細さなので、肉眼では見えません。
毛細血管には血管の太さを調節する筋肉がないので、自身で収縮することはできません。
毛細血管のひとつ手前のところにあるのが細小動脈。ここには筋肉があるため、ストレスなどで筋肉が収縮すると、太さが半分以下にまで縮んでしまい、血液の流れが悪くなります。
心臓から出た血液はどのように体内を1周するのでしょうか?
心臓(左心室)→大動脈から送り出された血液は、わずか20秒で全身を巡り、下大静脈から再び心臓へ戻ります。
大動脈より解剖学的に心臓から離れたところを流れる、末梢血管が徐々に狭くなって詰まった場合には、バイパスの血管が新たに形成されるので、細胞が壊死しないこともあります。
しかし、徐々にではなく突然血管が詰まって酸素の供給が止まると、 脳で4分、心臓なら3時間で細胞が酸欠によって壊死してしまいます。
脳梗塞や心筋梗塞をイメージするとよいでしょう。つまり、血管のトラブルによる血液の渋滞はまさに命取りになる危険性をはらんでいます。
大動脈より解剖学的に心臓から離れたところを流れる、末梢血管が徐々に狭くなって詰まった場合には、バイパスの血管が新たに形成されるので、細胞が壊死しないこともあります。
しかし、徐々にではなく突然血管が詰まって酸素の供給が止まると、 脳で4分、心臓なら3時間で細胞が酸欠によって壊死してしまいます。
脳梗塞や心筋梗塞をイメージするとよいでしょう。つまり、血管のトラブルによる血液の渋滞はまさに命取りになる危険性をはらんでいます。
Q:怪我をしたときに血液が止まるのってどういうしくみなのですか?
A:血小板と血栓のきってもきれない関係が大きな要因となります。
血小板と血栓の関係
指を切って出血しても血が止まるのは、血小板が傷口をふさいでくれるからです。また血管の内側に傷ができると、やはり血小板はそれを修復しようとして傷口に集まります。これは血小板がもつ粘着力や凝集力などの性質によるものです。血液が血管外に出ると数分のうちに固まりますが、血管の中を流れる血液は、通常は固まることはありません。
しかし、血管の内壁に傷ができて血小板が集まり凝集すると、それに伴って血液の固まりができることがあります。これが血栓です。そして血管が狭くなったところに血栓ができると、血管が詰まってしまいます。 凝固異常や悪性腫瘍などにより凝固しやすくなる病気として深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群はよく耳にしますね)などがよく知られています。
しかし、血管の内壁に傷ができて血小板が集まり凝集すると、それに伴って血液の固まりができることがあります。これが血栓です。そして血管が狭くなったところに血栓ができると、血管が詰まってしまいます。 凝固異常や悪性腫瘍などにより凝固しやすくなる病気として深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群はよく耳にしますね)などがよく知られています。