眼科の疾患について
白内障
白内障は水晶体が濁って視力が低下する病気です。
水晶体は通常は透明な組織ですが、白内障では白く濁ってしまうため、集めた光がうまく眼底に届かなくなり、視界が全体的にかすむ、視力が低下する、光をまぶしく感じるなどの症状が起こってきます。
原因は多くが加齢ですが、糖尿病、ブドウ膜炎、アトピー性皮膚炎に併発するもの、ステロイド剤の副作用などがあります。治療は初期には点眼薬を使用します。
視力低下が進行して、自動車の運転、仕事、日常生活に不具合を生じるようになれば手術の適応となります。
手術は局所麻酔で行い、水晶体の内部から濁りを超音波できれいに取り除き、人工の眼内レンズを挿入します。
当院では日帰りから1週間ぐらいまでの入院で行っています。
患者さんの希望と手術の難しさ、合併症を考慮して決めています。
水晶体は通常は透明な組織ですが、白内障では白く濁ってしまうため、集めた光がうまく眼底に届かなくなり、視界が全体的にかすむ、視力が低下する、光をまぶしく感じるなどの症状が起こってきます。
原因は多くが加齢ですが、糖尿病、ブドウ膜炎、アトピー性皮膚炎に併発するもの、ステロイド剤の副作用などがあります。治療は初期には点眼薬を使用します。
視力低下が進行して、自動車の運転、仕事、日常生活に不具合を生じるようになれば手術の適応となります。
手術は局所麻酔で行い、水晶体の内部から濁りを超音波できれいに取り除き、人工の眼内レンズを挿入します。
当院では日帰りから1週間ぐらいまでの入院で行っています。
患者さんの希望と手術の難しさ、合併症を考慮して決めています。
緑内障
緑内障は眼圧上昇によって視野狭窄が進行する疾患です。閉塞隅角緑内障と開放隅角緑内障に分けられます。
日本人では眼圧が正常範囲内に止まる正常眼圧緑内障(開放隅角緑内障に含まれる)が最も多くなっています。
閉塞隅角緑内障急性発作眼には手術的に虹彩切除術、反対眼にはレーザー虹彩切開術を施行しています。
症状によっては水晶体の摘出+眼内レンズ挿入術を行う場合もあります。
開放隅角緑内障では、まず点眼薬で眼圧をコントロールします。
視野狭窄進行に応じて選択的レーザー線維柱帯形成術(SLT,隅角光凝固術)、観血的手術(トラベクラロトミー、トラベクレクトミー)を行っています。
日本人では眼圧が正常範囲内に止まる正常眼圧緑内障(開放隅角緑内障に含まれる)が最も多くなっています。
閉塞隅角緑内障急性発作眼には手術的に虹彩切除術、反対眼にはレーザー虹彩切開術を施行しています。
症状によっては水晶体の摘出+眼内レンズ挿入術を行う場合もあります。
開放隅角緑内障では、まず点眼薬で眼圧をコントロールします。
視野狭窄進行に応じて選択的レーザー線維柱帯形成術(SLT,隅角光凝固術)、観血的手術(トラベクラロトミー、トラベクレクトミー)を行っています。
SLTレーザー装置
加齢黄斑変性症
加齢黄斑変性症は網膜の黄斑機能が、加齢等の原因によって障害される病気です。
黄斑とは網膜の中心で、視力をつかさどる重要な細胞が集中している部位です。
物の形、大きさ、色、立体、距離など光の情報の大半を識別しています。
この部分に異常が発生すると、視力が著しく低下します。
初期症状は見たい部分が歪んで見えます。進行とともに全体的にぼやけて見えるようになり、最後は見たい中心部が黒くなってしまいます。
ただ中央以外の視野は保たれ、全く光を失うわけではありません。
治療は抗VEGF療法という新生血管を鎮静化させる薬を硝子体内に注射します。
下の表中央の白い点を片目で見て、線がぼやけて薄暗く見えませんか?ゆがんでいませんか?部分的に欠けていませんか?異常がある場合は速やかに受診して下さい。
黄斑とは網膜の中心で、視力をつかさどる重要な細胞が集中している部位です。
物の形、大きさ、色、立体、距離など光の情報の大半を識別しています。
この部分に異常が発生すると、視力が著しく低下します。
初期症状は見たい部分が歪んで見えます。進行とともに全体的にぼやけて見えるようになり、最後は見たい中心部が黒くなってしまいます。
ただ中央以外の視野は保たれ、全く光を失うわけではありません。
治療は抗VEGF療法という新生血管を鎮静化させる薬を硝子体内に注射します。
下の表中央の白い点を片目で見て、線がぼやけて薄暗く見えませんか?ゆがんでいませんか?部分的に欠けていませんか?異常がある場合は速やかに受診して下さい。
糖尿病網膜症
糖尿病網膜症は糖尿病のため網膜に出血、増殖組織がおきて発生します。
初期には自覚症状がなく、眼底検査を受けないと発見できません。進行すると失明する危険があります。
治療は蛍光眼底撮影検査を行って、病期に応じて網膜光凝固術を行います。黄斑浮腫にはステロイド剤の局所注射をします。
糖尿病と診断された時は必ず眼底検査を受けなければいけません。
網膜症がまだ発症していない場合は1年に1度、発症している場合は指示された間隔で通院します。通院を中断することは厳禁です。
初期には自覚症状がなく、眼底検査を受けないと発見できません。進行すると失明する危険があります。
治療は蛍光眼底撮影検査を行って、病期に応じて網膜光凝固術を行います。黄斑浮腫にはステロイド剤の局所注射をします。
糖尿病と診断された時は必ず眼底検査を受けなければいけません。
網膜症がまだ発症していない場合は1年に1度、発症している場合は指示された間隔で通院します。通院を中断することは厳禁です。
マルチカラーレーザー光凝固装置
眼瞼痙攣
眼瞼痙攣とは、眼の周りの筋肉が痙攣して、眼が開けにくくなり、まばたきがうまくできなくなる病気です。
初期症状は、まぶたの不快感、まぶしい、まばたきが多くなるなどがあります。
進行すると、眼をうまく開けていられないため、人や物にぶつかるなどして生活に支障がでるようになります。
さらに進行すると自分の意志ではまぶたを開けられなくなります。治療は目の周りの筋肉に緊張をやわらげる薬(ボトックス)を注射します。
治療時間も短く、入院も不要で、次の日からは普段と変わらなく生活できます。
効果の持続期間が数か月のため、繰り返し治療する必要があります。
当院では滝も佐藤も「ボトックス講習・実技セミナー修了医師」として認定されています。
初期症状は、まぶたの不快感、まぶしい、まばたきが多くなるなどがあります。
進行すると、眼をうまく開けていられないため、人や物にぶつかるなどして生活に支障がでるようになります。
さらに進行すると自分の意志ではまぶたを開けられなくなります。治療は目の周りの筋肉に緊張をやわらげる薬(ボトックス)を注射します。
治療時間も短く、入院も不要で、次の日からは普段と変わらなく生活できます。
効果の持続期間が数か月のため、繰り返し治療する必要があります。
当院では滝も佐藤も「ボトックス講習・実技セミナー修了医師」として認定されています。
流行性結膜炎
俗に「はやり目」といわれる流行性結膜炎はウイルスによって発生し、流行性角結膜炎、咽頭結膜熱、急性出血性結膜炎があり、春から夏に大流行することがあります。
流行性角結膜炎はアデノウイルス8型によって起き、流行性が極めて強く、1~2週間の潜伏期後、著しい結膜の充血、めやに、涙、異物感などが強く、耳前リンパ節がはれたり痛んだりします。
10日で症状は最高となり、その後軽快していきます。黒眼に濁りが生じて、視力が一時的に低下する場合もあります。
咽頭結膜熱はアデノウイルス3型によっておきプール熱ともいわれ、咽頭炎、発熱などを伴い、潜伏期は4日で、充血、涙は4~6日、発熱は38~39℃が3~5日続きます。
急性出血性結膜炎はエンテロウイルス70型でおき、潜伏期が18~36時間、結膜の充血、点状の出血、異物感、めやになどが出現し、数日で最も症状は強くなり、1週間ほどで軽快します。
感染した場合は手で眼をさわらないようにし、手を石けんで洗い水道水でウイルスを洗い流します。
また学校、職場を休み、他の人にうつさないよう注意しましょう。
流行性角結膜炎はアデノウイルス8型によって起き、流行性が極めて強く、1~2週間の潜伏期後、著しい結膜の充血、めやに、涙、異物感などが強く、耳前リンパ節がはれたり痛んだりします。
10日で症状は最高となり、その後軽快していきます。黒眼に濁りが生じて、視力が一時的に低下する場合もあります。
咽頭結膜熱はアデノウイルス3型によっておきプール熱ともいわれ、咽頭炎、発熱などを伴い、潜伏期は4日で、充血、涙は4~6日、発熱は38~39℃が3~5日続きます。
急性出血性結膜炎はエンテロウイルス70型でおき、潜伏期が18~36時間、結膜の充血、点状の出血、異物感、めやになどが出現し、数日で最も症状は強くなり、1週間ほどで軽快します。
感染した場合は手で眼をさわらないようにし、手を石けんで洗い水道水でウイルスを洗い流します。
また学校、職場を休み、他の人にうつさないよう注意しましょう。