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診療科・部局・センター

乳がん以外で症状をきたす病態


乳がん以外で症状をきたす主な病態は以下の通りです。

乳房痛

乳房痛は乳がんの症状としてはまれで、検査で問題がなければあまり心配する必要はありません。女性ホルモンの変動が影響していると考えられています。

のう胞(のうほう)

乳腺組織の一部(乳管など)がひろがって袋状になり、中に水がたまった状態をいいます。基本的に治療の必要はありません。がん化することもまずありません。

線維腺腫(せんいせんしゅ)

20~40歳代の女性に多くみられる良性のしこり(腫瘍)で、良性と確認できれば、大きさ3cmぐらいまでは定期検診で変化がなければ治療の必要はありません。
3cm以上であれば切除をお勧めすることがあります。がん化することはまずありません。

葉状腫瘍(ようじょうしゅよう)

ほとんどが良性(他臓器に転移しない)ですが、悪性化(他臓器に転移し命にかかわる)する可能性のある腫瘍です。葉状腫瘍が疑われる場合は切除をおすすめします。

乳管内乳頭腫(にゅうかんないにゅうとうしゅ)

しこりとして触れたり、乳頭(乳首)からの分泌物の原因となります。
検査で良性と判断できれば、経過観察で問題ありませんが、がんとの鑑別が難しい場合、分泌物が多くてお困りの場合は切除(摘出生検)をお勧めします。

乳腺症(にゅうせんしょう)

乳腺組織は女性ホルモンの変動により変化しますが、その変化が強い状態です。
女性ホルモンのバランスが崩れたときにおこるといわれています。
乳房に痛みが生じたり、小さなしこりができることがあります。検査で問題がなければ、基本的に治療は必要ありません。

石灰化(せっかいか)

体内のカルシウムが結晶化して沈着することをいいます。乳腺だけでなく体のどこにでも起こりえます。通常、マンモグラフィでよく捉えることが出来ます。
石灰化のほとんどは良性のものですが、乳がんに関連する石灰化もあります。

乳腺炎(にゅうせんえん)

炎症や細菌感染により、乳房が赤く腫れたり痛みや熱感を伴う状態です。乳癌との鑑別が難しい場合もあります。
原因により治療が異なりますので、お早目に受診してください。
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