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診療科・部局・センター

乳がんの診断・治療


日本では乳がん患者が年々増加し、女性がかかるがんの第1位になっています。毎年4~5万人の人が乳がんにかかっています。乳がん患者は30代後半から徐々に増え始め、40歳代後半にピークがあり、他のがんに比べると、仕事や子育てで忙しい年代に多い特徴があります。乳がんは早期発見できれば完治する可能性が高いがんです。
当院は、地元密着型の病院として、患者さんのお話をじっくりお聞きし、
個々の患者さんのニーズにあった医療の提供を心掛けています。

1.乳がんの診断・治療

当院は日本乳癌学会認定施設であり、患者さんの状態に合わせた標準治療を行っています。

画像診断で疑わしい部位があった場合、病理検査(顕微鏡でみる検査)を行い乳がんであるか調べます。
乳がんと診断されたら、リンパ節や他臓器に転移がないか調べます。

乳がんのタイプ・進行度(ステージ)、患者さんの希望・体力などを考慮し、局所治療と全身治療を組み合わせて行っていきます。
  • 局所治療…手術、放射線治療
  • 全身治療…薬物療法(内分泌療法、化学療法(抗癌剤)、分子標的療法)

手術は、乳腺を部分的に切除する乳房温存療法や、術前診断でリンパ節転移のない患者さんには、センチネルリンパ節生検を実施し、過剰な切除を行わないように配慮しています。

放射線治療は当院では施行しておりませんが、半田市立半田病院、公立西知多総合病院と連携をとることが可能です。

乳房をすべて切除した後の乳房再建術については形成外科と連携して行うことが可能です。

乳房の手術(一般社団法人日本乳癌学会)

センチネルリンパ節生検(一般社団法人日本乳癌学会)

腋窩リンパ節郭清(一般社団法人日本乳癌学会)

2.遺伝性乳がんについて

乳がんの5~10%は遺伝性であるといわれています。
遺伝性乳がんの情報を知っておくことは患者さんや血縁者の方々の健康管理に有用であると考えられます。

遺伝性乳がんの多くで、BRCA1, BRCA2遺伝子に変異がみられることが知られており、BRCA1/2いずれかの変異を持つ人は乳がんを発症しやすいといわれています。

身内に乳がんや卵巣がんの方が複数いる、若年で乳がんにかかった方、両側性乳がんや男性乳がんの方がいらっしゃる場合は、遺伝子に変異がある可能性があります。ご心配な方は一度ご相談ください。

3.医療連携

愛知県がんセンター、名古屋大学医学部附属病院、名古屋市立大学病院、藤田医科大学病院と連携パスを組んでおり、術後のフォロー目的での通院も可能です。参加可能な臨床試験があった場合はご紹介が可能です。
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